キャバクラ、ニュークラブ、クラブ、ラウンジ、ガールズバー、スナック、ホストクラブ、コンカフェ、パブ等のナイトレジャーに関係する情報を発信しています!
今回のテーマは「法令遵守術」です!
違法行為にはどんなことがあるの?・・・
どうやって防ぐことができるの?・・・
について調べてみました。
ナイトビジネス(キャバクラ・ガールズバー・ホストクラブ・コンセプトカフェ等)における違法行為は、法律の無理解や過失によって行われることがあり、営業停止や罰金だけでなく、店の信用を失う大きなリスクがあります。
以下に代表的な違法行為をカテゴリ別にまとめました。
違法行為を防ぐための具体的な取り組みも分野別にご紹介します。
参考にしてください。



営業・許可関連の違法行為

〇無許可営業
風俗営業(例:キャバクラ)は、公安委員会の許可が必要です。
飲食営業(例:ガールズバー)は保健所の許可が必要です。
〇営業時間の違反
深夜営業の制限(特に風営法上の店舗は午前0時まで)があります。
〇届け出内容と実態の不一致
「飲食店営業」と届け出ているのに実態が風俗営業(=キャバクラ営業)になっている。
〇未成年の就労・客の入店
18歳未満のスタッフの就労や、未成年への酒類提供は厳禁です。
労務関連の違法行為

〇労働条件の不備
雇用契約書の未締結、労働条件通知書の不備。
〇最低賃金以下での雇用
地域の最低賃金を下回る時給・日給での勤務。
〇違法な罰金やペナルティ制度
遅刻・早退などに対する過度な罰金の徴収。
〇セクハラ・パワハラの放置
従業員間・客からのハラスメントの未対応。
税務・金銭管理関連の違法行為
〇売上の未申告・脱税行為
売上の一部を帳簿外にして税金を逃れる行為。
〇スタッフへの報酬を給与でなく“雑費”扱い
所得税や社会保険を逃れるための偽装支払い。
〇不当な「ノルマ」「罰金」「天引き」
明確な理由のない高額な控除は労基違反の恐れ。
接客・サービスに関わる違法行為

〇過度なスキンシップや接待
性的サービスの提供、またはそれに類する行為。
〇客への過剰な飲酒の強要(アルハラ)
酩酊状態にさせて高額会計にするような“ぼったくり行為”。
〇薬物の使用・斡旋
お酒の中に薬物を混ぜる、持ち込みを黙認するなど。
広告・集客に関わる違法行為
〇虚偽広告・誇大広告
実際と異なるサービス・料金の表示。
〇違法なスカウト・客引き行為
路上での声かけ営業(条例で禁止の地域多数)
〇SNSでの誹謗中傷や名誉棄損
他店舗や他キャストへの攻撃的な投稿も対象。
違法行為を防ぐための具体的な取り組み
違法行為を防ぐためには、「知らなかった」では済まされないリスクを未然に排除することが重要です。
1.法令遵守(コンプライアンス)体制の構築

✅ 専門家と顧問契約を結ぶ
・行政書士(風営法・許可関係)
・社会保険労務士(労務関係)
・税理士(経理・売上管理)
→ 店舗の運営体制に適したアドバイスや書類作成が可能になります。
✅ 法律・条例に関する情報を定期的にチェック
風営法、労働基準法、税法、地域条例などは頻繁に改正されることがあります。
地元の商工会や業界団体、専門家が行うセミナーなどにも参加するとよいでしょう。
2.スタッフへの教育とマニュアル整備

✅ ハラスメント防止研修・マニュアルの導入
セクハラ・パワハラの定義とNG行為の例をスタッフ全員に明示しましょう。
「お客様第一=何でも許す」ではなく、働く人の安全を守る文化を作りましょう。
✅ 「何かあったら報告できる仕組み」を作る
店長やオーナーに相談しやすい雰囲気を整えましょう。
匿名でも報告できる仕組み(LINE、BOX、フォームなど)を活用しましょう。
3.実態と届け出内容の整合性を保つ
✅ 営業許可証の確認と掲示
自店の営業形態(例:キャバクラ=風営法1号営業、ガールズバー=飲食店営業)に合った許可になっているか再確認しましょう。
✅ 定期的な店内チェック
警察の立ち入り調査にも対応できるよう、「深夜営業の時間管理」「照明」「仕切りの高さ」などの物理的要件もチェックしましょう。
4.経理・給与・金銭の透明化

✅ POSレジや売上管理システムを導入
売上記録を電子化・可視化することで脱税リスクや帳簿ミスを防止しましょう。
✅ 給与は適切な形で支払う(明細の発行・源泉徴収)
所得税や社会保険に関する処理を正しく行いましょう。
5.違法行為を未然に防ぐ仕組み

✅ 未成年の年齢確認を徹底
入店時には顔写真付きの身分証提示を義務化しましょう。
スタッフ採用時にも生年月日の確認と保管をしましょう。
✅ 違法な接待・強引な客引きの禁止
「隠語でのぼったくり誘導」「強引な呼び込み」は取り締まり対象になります。
SNSでの誘導も含め、スタッフへのガイドラインを設定しましょう。
7.優良店としてのブランディング
法令を守る店舗は信頼を得て、スタッフの定着率やお客様のリピート率も上がります。
SNSでも「安心・安全なお店」であることを発信していきましょう。(例:ハラスメントゼロ宣言、営業許可取得済など)

📌まとめ
違法行為を防ぐには?
まず、風営法・労基法・税法の基本を理解することが大切です。
定期的に専門家(行政書士・社労士・税理士)に相談したり、
スタッフ教育とマニュアルの整備をしましょう。
「バレなければいい」という考えは捨てましょう。
違法行為を防ぐための3原則は
・知識を持つ(情報収集と勉強)
・ルールを作る(マニュアル・ガイドライン)
・仕組みを整える(報告体制・顧問契約・ITツール)
以上のことに気を付けて優良店を目指しましょう。


